こんばんは、まめもち(@mamemochi124)です。
今日は「いつか書こう」と思いつつ、ずっと下書きに留めてきた流産の経験について書きます。
流産を経験したことで「世の中には、自分の力ではどうしようもないことがある」と知り、漠然といつもどこかに不安が付きまとっていました。
流産後の妊娠~出産を経て、子育てに幸せを感じられるようになり、やっと気持ちの整理がついたので、この記事を書きあげました。
- 悲しい流産を経験をされて、同じ境遇・経験を聞きたい方
- 次の妊娠へ向けて希望を持ちたい方
- 流産から立ち直り前を向きたいものの、お空に帰ってしまった赤ちゃんが恋しくて仕方ない方
エコー写真に写った豆粒の様に小さくても、ちかちかと一生懸命心臓が動いていた姿が、忘れられなかったからです。
Contents
流産が確定した日、人生で一番悲しかった日。そうは手術確定。

毎日お腹の子と一緒に過ごせる幸せを噛み締めて、通勤時も昼休みもお腹に手を当てては話しかけていました。
大好きなお寿司が食べられなくても、体調が優れなくとも、腰痛が酷くてくしゃみさえ響いて痛くても、赤ちゃんさえ無事に育っていれば、全く構いませんでした。
そんな幸せな時間が一変したのが、心拍確認後妊娠9週目の健診時です。
診察中医師が「あれ?おかしいな」という様子で、何だか嫌な予感がしました。
ネット記事で【心拍確認後は順調に育つ】と見て安心して、会社に報告しばかりの出来事でした。
どこか冷静な自分も居て、今までの経験から【人の記憶は薄れ行くもので、いつか完全に忘れはしなくても悲しみは癒えること】は分かっていました。
運悪く病院に来ている人達は、私以外は皆マタニティーマークを付けた人ばかりでした。
「どうして私だけ我が子を抱けないんだろう」
「6割の人が経験する・5人に一人は起こり得ると聞いたけれども、どうして私なんだろう」
「どうして、どうして」ばかりが頭の中に繰り返し浮かびました。
泣いてしまった私に、看護師さんが「大丈夫?お母さんは何も悪くないから!」と声をかけてくれました。
私はぼーっとしながら、頭の中では「お母さんって初めて呼ばれたな…。」なんて思っていました。
1週間後のそうは手術でお別れしなければいけない、この育つことの出来ない命と、どう向き合ったら良いのか、分かりませんでした。
けれども、旦那さんと二人で乗り越える悲しみは初めてで、誤診や奇跡を何度も願いましたが、結局結果は変わりませんでした。
この言葉を聞いて、人生で一番悲しいことが起こった日に「この人と結婚して良かった」と思いました。
少しずつ前向きになったつもりでしたが、後から当時の日記を見返すと「精神的に良くないな」と感じました。
- 何冊も自己啓発の本を読んでは前を向こうと必死
- 同じ体験をして人のブログを読み漁る
- 「赤ちゃんが戻って来た」話を読んで、自分の元にも帰って来てくれると、ただひたすらに信じていた
- 今出来ることをしよう!と冷え改善に取り組む
- 水子供養に行き、お腹の子のためにお花を買う
「私のお腹に来てくれてありがとう、あなたが居なかったことには絶対しないから。お母さんも幸せになるから、あなたもお空で幸せになってね。」
自分の力でどうしようも出来ないことが、歯がゆくて仕方ありませんでした。
流産後妊娠するまでに取り組んだ、流産の乗り越え方5選。

流産後妊娠するまで、私なりにやってみた流産の乗り越え方5選をお伝えします。
①時間の経過
最初は家の中どこに居ても泣いてしまうので、旦那さんに気づかれない様にお布団やお手洗いの中でこっそり泣いていました。
1週間もすれば涙は徐々に止まり、どこでも泣くことは無くなり…。
元気になってはまた沈んでと繰り返しつつ、最終的には徐々に笑える様にまでなりました。
その後息子がお腹に宿った時、毎回の検診が怖くて「次赤ちゃんが無事生まれるまで、本当の意味で乗り越えられない」と思っていました。
実際は子供が産まれてからもネガティブになろうと思えば、大なり小なりいくらでも心配事は尽きません。
「頭を打って痣になったけど大丈夫?」
「蕁麻疹が治らないのは、慢性化しない?」
「ベッドから落ちたけど頭は何ともない?後遺症は残らない?」
同じ毎日を過ごすのであれば、「元気に・健康に・安全に」育っている喜びを噛み締めて過ごしたいです。
②忙しくする
私は幸いフルタイムで働いていたので、仕事中は忘れられましたが、お手洗いに行った時・お昼御飯を食べる時、一人になっては泣いていました。
旦那さんとは、海外・国内旅行に行ったり、少し贅沢な外食に行ったり、夫婦二人の時にしか出来ないことをしました。
③過度に固執しないこと
「固執したくない」と思っていたものの、私にとって子供を持つことは、どうしても譲れないことでした。
後輩が髪を暗くした時には「赤ちゃんが出来たから、髪の毛を染めないで良い様に暗くしたのかな…」と被害妄想までしていたので、かなり精神的に参っていました。
ある時そんな浮き沈みに疲れてしまい、今まで測っていた基礎体温も止めると、すぐに息子がお腹に来てくれました。
固執すると、どんどんその事しか考えられなくなり、周りも見えなくなります。
旦那さんはちゃんと私を見てくれていました。
旦那さんから「私にとっては赤ちゃんが一番なんだね。」と、少し寂し気に言われたことは、忘れられません。
居なくなった・欲しいものばかりを見つめるのではなく、そばに居てくれる・大事な人に向き合う大切さに気づいたのは、その一言からです。
④本やブログを読む
自分ひとりで気持ちを整理するには答えが出なくても、人の意見や体験を読むと整理されます。
同じ考えを見つけることで自分の価値観が分かったり、共感して涙することでリフレッシュしたりと文字から得られる効果は沢山あります。
他にも自己啓発本とメンタルケア本を中心に読みましたが、一番自分には合っていました。
流産だけに関する本では無いのですが、人生における色んな「別れ」との向き合い方が書かれています。
どうしようもない時は、天に任せれば悪い様にはならない。
人との別れは、ご縁があれば必ず繋がる。
愛する人を失うこと=最大の試練。人としての厚みも増す。
※あなたは「別れ」でもっと輝ける! 一部内容をまとめてご紹介
私はこの本に救われて少しずつ前を向けたので、是非皆さんにも読んで頂きたいです。
筆者の体験・お母さんとのお別れを例に、「母は自分がずっと悲しんでいることを望んでいない」と思うシーンを、自分とまめちゃんにも重ねて読んでいました。
⑤無理やりにでも「意味がある」と思い込む
作り笑いをすれば心も軽く・幸せになるように、意味があると思い込めば意味付けが出来ると思っていたからです。
ですが「赤ちゃんが欲しくて仕方ない人がいる」ことが分かり、自分の言動・行動を配慮するようにはなりました。
流産の話をすると、自分達も望んでいるはずなのに息子の誕生を祝福して「励みになる・頑張って欲しい。」と言ってくれました。
そしてもう一つ、意外と流産の経験者は多いことに驚きました。
息子が新生児の頃、親の友人が沢山遊びに来てくれましたが、よく「余裕そうだね。」と言われました。
これはきっと流産の経験があるからです。
育児は大変・疲れるといった声も聞きますが、どれだけ寝られなくとも我が子が居るだけで愛おしいです。
夜中に泣いて起こされても、朝5時まで寝てくれなくても「この子は私が居ないと生きていけないんだなあ」と思って優しく対応出来ます。
泣いていても「うるさい」と思わずゆったり構えられるこの余裕・子供に対する器の広さは、きっと命の尊さを知ったからです。
流産後妊娠~出産を経て、子育ての余裕が産まれた。

流産後もう一度妊娠出来るまでしんどい時期もありましたが、だからこそ得られた息子は大切で愛しくて仕方ないです。
人生で一番辛くて仕方ない出来事に遭遇した時、家族や友人が力になってくれました。
- 私の大好きなイチゴを片手に、母はすぐ飛んで来て私を抱きしめてくれました。
- 私の代わりに友達が泣いてくれました。
- 義母は旦那さんに「私は流産になったことが無いから、分かってあげられないけど、今は抱きしめてあげて。」と言ってくれました。
自分が心底辛い時に助けてもらった人、かけてもらった温かい言葉は今も忘れません。
流産後割とすぐに、後輩や友達の子供が産まれましたが、申し訳ないけれど本当に仲が良い親友にしか会いに行きませんでした。
辛い時は自分の心を守ることを、最優先に考えても良いんです。
まめちゃんがお空に帰ってそろそろ2年が経ちますが、今でもお空に帰った子のエコー写真を見ると涙が出ます。
もっと辛い経験をされた方が、沢山いることも分かっています。
もちろんこの記事を公開するまでに、葛藤もありました。
そんな気持ちで書きあげました。
同じ様に辛いご経験をされた方の心に、何か少しでも届けば嬉しいです。
お子さんと過ごせる今日一日を、どうか幸せを噛み締めて大切に過ごしてください。
